思い出したことのメモ
7月1日、幽霊が見えなくなった。きっと髪が長すぎるからだと思い、美容室で15cmほど切った。やっと何かから解放された気がして嬉しくなった。
初めて幽霊を見たのは4歳の時。親指に四肢の生えたような生き物が目の前を横切ったので、あれは何という虫?と家族に問うと「そういうのが出る時もある」と言われた。家族にはアイツが見えていたのだろうか。同じ頃、僕の半分が別世界(反地球かもしれない)に行ってしまった。それから僕は毎日のように幽霊や、不思議なものを見た。向かいに住むおばさんは顔が橙色の球体と化し、通学路にはUFOが飛び交い、偽物の母親が生まれた。今はもう何も見えないが。
7月6日、20歳になったのに、僕の半分は戻ってこなかった。大人になれば全てやり直せると思っていた。今でも文字の読み書きができない日があるし、自他境界は曖昧だ。毛糸の絡まったような喋り方も変わらなかった。それなのに幽霊は見えない。友達に会う時はもうひとりの僕に頑張ってもらっている。佐々木虚像もいる。佐々木虚像は僕だったり、僕じゃない誰かだったりするので、佐々木虚像について何か問われても毎回違うことを言ってしまう。ごめんなさい。
最近は絵を描いたり、迷走神経反射で倒れたりしている。いつもと何も変わらないということです。来月あたり幽霊が見えるようになったら良いなぁと思った(これは何の伏線でもありません)。
